気に入ったデザインのものをスキャンしてブックカバーに

大分前の話になりますが、本好きの友人が、様々なものをスキャナーでスキャンしてブックカバーを作っていました。


竹久夢二のデザインを使った風呂敷や、ウィリアムモリスの壁紙、お菓子の外箱などなど、それこそ、気に入ったものであればもうなんでも。
選ぶデザインのセンスも良く、友人が新しく作ってくるブックカバーを毎回楽しみにしていたのを思い出します。

 

その友人と先日、本当に久しぶりに会ったのですが、友人の手の中には自作と思しきブックカバーを掛けられた本があり。


思わず「ブックカバー、今でも作ってるんだね!」と声を上げてしまいました。
以前はフラットベッドタイプのスキャナーを使っていた友人ですが、今はスマホアプリを使って写真のように撮影するスキャン方法を取っていると言います。

 

「フラットベッドタイプだと、缶とか傘とかの立体物はスキャンしづらくて。でもスマホだといろんなものを非接触でスキャンできるから便利だよ」
とのこと。


っていうか、缶とか傘とかのデザインまで見逃すことなくスキャンしてブックカバーにしてしまう、その目聡さ&実行力がすごすぎる……。

 

友人がその時持っていたブックカバーは、雨の日の街中で、

 とても素敵な傘を差しているご婦人がいたので、わざわざお願いしてスマホでスキャンさせてもらったものなんだそう。


確かに、ターコイズブルーの地に淡いピンク色の花がちりばめられているデザインで、思わずコレクションしてしまいたくなるのも分かるような、素敵なものでした。


スマホで立体物でもなんでもスキャンできるようになると、本当に色々な使い道が広がっていくものなんですね。

 

(そういえばこの友人は、昔からあまり人見知りというものをしない、人懐っこいタイプだったな……)
なんてことを懐かしく思い出しつつ、

見知らぬご婦人の傘から生まれた美しいブックカバーを眺めながら、久しぶりに楽しい時間を過ごしたのでした。