国によって異なる「好まれるタンスのデザイン」
最近のインテリアは、シンプルで機能的なデザインが好まれているような気がしますが、昔ながらの豪奢な細工が施されたデザインにも、惹かれるものがあります。
例えば、中国から入ってきた技術である螺鈿(らでん)は、漆器や家具のアクセントとして美しいことで有名です。
螺鈿(らでん)は、主に漆器や帯などの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつ。
貝殻の内側、虹色光沢を持った真珠層の部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の彫刻された表面にはめ込む手法、およびこの手法を用いて製作された工芸品のこと。
螺は貝、鈿はちりばめることを意味する。
使用される貝は、ヤコウガイ(夜光貝)、シロチョウガイ(白蝶貝)、クロチョウガイ(黒蝶貝)、カワシンジュガイ(青貝)、アワビ、アコヤガイなどが使われる。はめ込んだ後の貝片に更に彫刻を施す場合もある。
引用:ウィキペディア 「螺鈿」
これが、国によって好まれるデザインが違う所も興味深いです。
日本人が日本国内向けに作ったタンスやドレッサーなどには、螺鈿をワンポイント的にあしらったものが多いです。
韓国や中国の、美術品扱いになっているタンス(大量生産の安物じゃないですよ)になると、タンスの表面にかなりの面積、ときにはすべてに螺鈿が施され、それはもう豪華できらびやか。
どちらが良いという問題ではなく、国民性の違いでしょうね。